消費者庁は2012年4月25日、昨年度に実施した「食品の機能性評価モデル事業」の結果まとめ。
「オメガ3(DHA、EPA)」「コエンザイムQ10」「ヒアルロン酸」といった、 すでに評価の高い健康機能性成分11種について、消費者庁が科学的根拠をもとに機能性を評価したものです。 中でも、中性脂肪の低下など、多数のA評価をつけた「DHA」「EPA」などn-3系脂肪酸(オメガ3)が話題となっています。 中性脂肪が増えすぎると、は、悪玉コレステロール(LDL)の増える原因になることから、悪玉コレステロールの低下にも役立ちます。 評価成分11種 ・セレン ・n-3系脂肪酸 ・ルテイン ・コエンザイム Q10 ・ヒアルロン酸 ・ブルーベリー(ビルベリー)エキス ・グルコサミン ・分枝鎖アミノ酸(BCAA) ・イチョウ葉エキス ・ノコギリヤシ ・ラクトフェリン(受託事業者選定成分)
青魚に含まれるDHA・EPAの機能性が中性脂肪低下などの機能性の評価で最高評価
この11種の中で、A評価を多数をつけた「DHA」「EPA」などn-3系脂肪酸(オメガ3) 調査六項目全てにおいて、高評価をうけ話題となっています。中でも血中中性脂肪低下、心血管疾患リスク低減、関節リウマチ症状緩和の三項目で、A評価を得ています。
■6段階評価 ※評価A~Cは、対象が日本人で肯定的結果があり、作用機序が明確に説明できるもの
n-3系脂肪酸(オメガ3)、機能性の評価結果 ※DHA・EPAは血中中性脂肪低下作用でA評価
成分名 | 機能 | 総合評価 |
---|---|---|
EPA/DHA | ・心血管疾患リスク低減 | A |
EPA/DHA | ・血中中性脂肪低下作用 | A |
EPA/DHA | ・血圧改善作用 | C |
EPA/DHA | ・関節リウマチ症状緩和 | A |
EPA/DHA | ・乳児の成育、行動・視覚発達補助 | B |
EPA/DHA | ・うつ症状の緩和と発生率低下 | C |
α リノレン酸 | ・心血管疾患リスク低減 | B |
11成分の機能性の総合評価は、その成分が訴求する機能によってそれぞれ報告されています。
・6段階評価 ※評価A~Cは、対象が日本人で肯定的結果があり、作用機序が明確に説明できるもの
A=機能性について明確で十分な根拠がある
B=機能性について肯定的な根拠がある
C=機能性について示唆的な根拠がある
D=機能性について示唆的な根拠が少数ながら存在するが不十分
E=ヒトでの効果確認例がなく、根拠レベルの評価不能
F=機能性について否定的な根拠がある。あるいは、根拠情報とみなせるものがほとんどない
・以下、成分ごとのC評価以上の個数
・n-3系脂肪酸【A×3、B×2、C×1】 ・コエンザイムQ10【B×2、C×1】 ・BCAA【B×2、C×1】 ・ラクトフェリン【B×2】 ・イチョウの葉エキス【B×1、C×1】 ・ルテイン【B×1】 ・グルコサミン【B×1】 ・ノコギリヤシ【B×1】 ・セレン【B×1】 ・ヒアルロン酸【C×2】 ・ビルベリー【C×1】
※上記は「食品の機能性評価モデル事業」の結果をご紹介するものであり、現段階において、食品に新たな機能性表示を認める、あるいは、今回調査対象とした特定の成分の有効性や安全性を国が保証するものではありません。
ドロドロ血液の原因は、血中の中性脂肪、コレステロールの増加が原因
最近注目の血液の健康。サラサラな血液は誰もが望むところですが・・・ 食の欧米化によって、日本人の成人の半分近くが、血液が粘性をもったドロドロ状態になっているといわれています。 ドロドロ血液の原因は、血中の中性脂肪、コレステロールの増加が原因といえます。その他にも、ストレスや過剰な脂肪分の摂取でたまった コレステロール、アルコールや甘いものを摂りすぎ、炭水化物の過剰摂取など原因が様々です。
この血中の中性脂肪、コレステロールが高い状態が進むと脳梗塞や心筋梗塞の元となってしまいます。
●健康診断でコレステロールが高い、あるいは中性脂肪が高いと診断されたら注意が必要です。
遺伝でもLDLコレステロール値が高くなる場合がありますが、大半は、食生活が原因です。 実は、コレステロールの約8割は体内で合成されています。 摂取するコレステロールの量が多かった場合、体内で合成されるコレステロール量を調整して コレステロールの増加を抑える機能がありますが・・・ エネルギーの過剰摂取により、余った分は体内で合成され、コレステロール値が上がる原因になります。 なんだかんだで、飽食ですもんね。食べるのも飲むのも好き・・・反省。
●手軽に毎日とりたい、EPAやDHAの多価不飽和脂肪酸。
EPAやDHAの脂肪酸はコレステロールや中性脂肪が高くてお悩みの人におすすめです。 EPAやDHAは魚の中でも、あじやいわし、さば、さんまのような、青魚に多く含まれています。 厚労省はDHAとEPAを合わせ1日当たり1000mgの摂取量が望ましいとしていますが、2012年12月に発表した国民健康・栄養調査では、1日平均摂取量は減少傾向となり。もっとも多い、50~60代も目標の1000mgに届いていないのが現状です。