DHA、EPA等、α（アルファ）リノレン酸
αリノレン酸は、多価不飽和脂肪酸の中でもn-3系脂肪酸（オメガ3）と呼ばれるものに分類されます。 これは、青魚に多く含まれるDHA（ドコサヘキサエン酸）やEPA（エイコサペンタエン酸）と同じ分類になります。
αリノレン酸とは健康に良い油の成分のひとつで、多価不飽和脂肪酸といわれています。 多価不飽和脂肪酸は、人間の体ではつくることができないため、食品から摂取する必要がある必須脂肪酸です。
n-3系脂肪酸（オメガ3）が注目されている理由
脂肪は摂りすぎると、肥満や心臓病などのリスクをあげてしまいますが、1980年代にエスキモーの心臓病発生率が低いという研究報告が発表され、 これは、摂取していた多くの魚に含まれる脂肪が、n-3系脂肪酸だったからだということが研究の結果明らかになったからです。
健康効果
・血流改善、血栓予防効果 ・アレルギーを抑制する効果 ・老化を予防する効果
ポリフェノール
ポリフェノールは、植物の苦みや渋み、色素の成分となる化合物で、自然界に5000種類以上存在しています。 植物の葉や茎、実などに多く含まれ、緑茶など色が濃いものや、渋味が強いものに豊富に含まれています。 ポリフェノールが持つ抗酸化作用は、活性酸素を除去する作用を持つため、効果が期待されています。
主なポリフェノール
・クルクミン・カテキン・タンニン・アントシアニン・レスベラトロール・イソフラボン・ヘスペリジン
ポリフェノールが注目されている理由
高カロリーな食生活を送っているにも関わらず、日常的に赤ワインを飲んでいること、飲んでいない人に比べて心臓病による死亡率が低いという、報告があったからです。 赤ワインにはポリフェノールが豊富に含まれており、ポリフェノールが持つ抗酸化作用は心臓病をはじめとする循環器疾患の予防に効果を発揮すると考えられています。
ポリフェノールを多く含む食品
・うこん(クルクミン)・烏龍茶・緑茶・赤ワイン
食物繊維
食物繊維には大きく分けて、水に溶けにくい不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維の2種類があります。
・不溶性食物繊維
胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみ、腸を刺激して蠕動（ぜんどう）運動を活発にし、便通を促進します。
・水溶性食物繊維
胆汁酸やコレステロールを吸着し、体外に排泄します。 粘着性により胃腸内をゆっくり移動するので、お腹がすきにくく、食べすぎを防ぎます。糖質の吸収をゆるやかにして、食後血糖値の急激な上昇を抑えます。
中性脂肪にトクホ（特定保健用食品）・医薬品
特定保健用食品（トクホ）とは
トクホは、個々の食品ごとに消費者庁長官の許可を受けており、保健の効果（許可表示内容）を表示することのできる食品やサプリメントのことです。 他の食品と違うのは、からだの生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいて、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の効果が科学的に証明されている（国に科学的根拠を示して、有効性や安全性の審査を受けています。） トクホだからといって、何にでも効果があるというわけではありません。トクホの効果は、それぞれの食品に表示されている内容になります。
特定保健用食品に利用されている成分
・豆鼓エキス【条件付きトクホ】・茶カテキン ・EPAとDHA・ウーロン茶重合ポリフェノール・難消化性デキストリン・クロロゲン酸類・りんご由来プロシアニジン・コーヒー豆マンノオリゴ糖・ベータコングリシニン・グロビン蛋白分解物・中鎖脂肪酸・モノグリコシルヘスペリジン
中性脂肪異常改善薬「エパデールT」「エパアルテ」
エパデールは、１９８１年に持田製薬（ニッスイとの共同研究）がEPA（エイコサペンタエン酸）を原体として開発した医薬品です。 医療用では、「エパデールS」という名称で販売されており、医師の診察と処方が必要です。そのエパデールが、生活習慣病の薬として初めて、スイッチＯＴＣ薬として認められ 購入者と薬剤師がセルフチェックシートを用いて購入できるようになります。ただし、処方薬とくらべて、非常に高価な価格設定となっています。
スイッチＯＴＣ薬とは
ガスター、アレグラ、ロキソニンなどご存知ではないでしょうか？処方箋が必要な薬から、OTCになった医薬品です。
以前は医療薬であったものが、市販薬として薬局でも買えるように販売が許可されたものを、医療薬から市販薬（ＯＴＣ）にスイッチされたということから「スイッチＯＴＣ」といいます。 使用実績があり、比較的副作用が少なく、安全性の高い成分を市販薬にも配合したものになります。
発売後しばらくの間は、薬剤師のいる薬局などでしか買うことのできない指定薬となります。
